日 時:2008年 11月 5日(水)13:30~14:30
場 所:南7号館 2階 202講義室 (201講義室から変更)
講 師:米屋 勝利先生(横浜国立大学)
講演題目:「窒化物セラミックスの創製から実用化への長い道程」
講演内容:
米屋勝利先生は,1962年に横浜国立大学工学部電気化学科をご卒業後,直ちに㈱東芝に入社され,1963年から窒化物(AlN,Si3N4)の研究を開始されました.その後,1968~1969年に焼結助剤としての希土類化合物を世界に先駆けて発見され,それ以後,AlN-Y2O3, Si3N4-Y2O3-Al2O3系を基本とした高密度窒化物セラミックスを創製されました(今では,米屋先生が発見された助剤系が標準的な助剤系として世界中で使われています).1977年に東工大で工学博士の学位を取られた後、東芝時代の後半では開発材料の応用展開に特化して,高熱伝導性AlN基板,Si3N4ベアリングや各種摺動部材の実用化に成功されました.1989年に横浜国立大学に移ってからも両窒化物を中心にした基礎・基盤研究を続け,今日に至っています.本講演では,45年にわたる長い窒化物研究を通して,米屋先生が遭遇した成功と失敗,人との出会い,予期せぬ出来事などを,初心者にもわかりやすく紹介して頂けるとのことです.
『世界的発見につながる研究を始めたきっかけは何か?』,あるいは,『企業におけるセラミックスの基礎研究から応用研究への橋渡しはどうなっているのか?』など,将来,研究室所属した時の研究現場を垣間見てみたい学部2・3年生や,就職活動を控えた大学院学生にとって必見の講演会です.事前申込の必要はありませんので,当日,そのまま,会場にお集まり下さい.
問合せ先:安田公一 内線: 2526,e-mail: [email protected]